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ぐいぐいと。じりじりと。
体を引きずるように、進んでいく。
どこかへ。何かを目指して。
どこへ行くのだろう。
どうして必死になっているんだろう。
頑張りたい、と願っている。
こうしたい、と強く願ってる。
どうしてだろう。
怖い。怖い。
誰か過ちを犯す前にオレを殺してくれ。
と、届かぬ嘆きに埋もれる。

ずるずると。足を引きずるように。どこかへ向かって歩く。
その中で、問いかけ続ける。
何をしようというのか。何を思い描いているのか。
問いに答える。
こんなものを作りたい。
人に夢を与えたい。作る喜びを感じて欲しい。
頑張る価値を見出して欲しい。自分を表現できる幸せを知って欲しい。
誰かが自分として生きることを望み、そのために頑張れるようになって欲しい。
そのために今、何を作るのか吐き出し、どうするべきか考え、
少しずつでも行動に移していきたい。
頑張りたい。やってみたい。そう願う。
だから、だから、と。
戯れ言を連ねる。

罪は消えない。無知には変わらない。無力には変わらない。
義務も果たせない。小さ過ぎる存在。邪魔にしかならない。
はっきり自覚はしてる。それでも、と。
ぎゃーぎゃー騒ぐ自分がいる。
きっと許されない。きっと誰かに殺される。
分かってる。でも。何故だろう。
必死になる自分がいる。
怖い。

あれ、それ、これ。
いろんなことに手を付ける。
どうしてこんなことをしているのだろう。
どうしてこんな気持ちでこんなことをしているのだろう。
自分のことを指差して言う。
邪魔だ。うざい。やめろ。無駄だ。
それでも何かをやろうとする。
こうしたい、あぁしたいと、欲を口に出す。
段々ヤケになって。
ならやってみろよ。それでもって後悔しろ。
死んでも詫びきれない罪の中で恨まれ続けろ。
なんて言い放つ。
分かってる。でも。どうしても。
オレはオレでありたい。そう思うから。
ちょっと、無茶を、する。

オレはなんて馬鹿なんだろう。
こんな馬鹿は死んでしまえばいいのに。
そう思えて仕方がない。
本当に。本当に。

誰かが言った。
この世界は綺麗すぎる。つまらない。と。
それは、思う。つまらない。
でもそれは同時に平和だということ。
毎日が平凡だということ。
だからつまらなくていい。むしろつまらない方がいい。
わくわくドキドキとか、夢だとか憧れだとか。
そんな未来を思い描く必要もない。
だって今が平和なのだから。
それ以上の何を求めろというのだろう。

だからこそ。
この平和に納得できないオレのような存在はいらない。
そうだろ？

これとかそれとか。

いろんなことに挑戦する。
いろんなことをやってみる。
それに価値はあるか。
それは人を傷付けてはいないだろうか。
目指すことに意味はあるだろうか。
誰が望むのだろうか。
遠い遠い世界を眺めて。
一人空回りを繰り返す。
オレって、何？
いらない存在。そうだろ？