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実家のような安心感
逃げ場所に最適

少し離れた場所から走る自分を見る
何かを目指して考えることもせず走っている
自分自身のことを「嫌いだ」と言う時間すら与えず
ただただ走っている

一体何をそんなに頑張っているのやら
ただ頑張っているだけのようにも見える
泣いているようにも見える
壊れただけのようにも見える

世界は広い
選択肢は無限にある
その意志で選ぼうとした選択はいくつあっただろう
気が付いた時にはもう選んでいたときはいくつあっただろう
そして今
これはどっちなんだろう？

気に入らないだけ
納得できないだけ
自分を否定したい
自分に怯えていたい
だから地獄に叩き落したい
保身などせず
自分のまま壊れたい
・・・そんな感じ、だと思う

でもいつも壊れない
自分が自分であろうとすればするほど
自分がこれぽっちも納得していないのに
やってくる結果が自分を庇う
喧嘩を売っている相手は自分ではなく
理解できていない因果関係なのかもしれない

オレに人は救えない
オレは役に立たない
オレを存在させる必要はない
それでもそれはそこにあって
よくわからない何かに振り回されて
繰り返して
繰り返して
繰り返して
ため息しか出ない

本当はあるはずものがオレにはないんだろう
人と本気で話そうとしてもできない瞬間
そう思わざるを得ない
でもそれはそれでいいはずだ
それのせいでオレの存在が否定されるのなら
何一つ問題ない
それのせいでオレの存在が肯定されるのなら
・・・それは理解できない
でもそれだけだ
それを問題と定義してしまっているのは
自分自身なんだろうな

なあ
そんなに怖いか？
そんなに悔しいか？
そんなに死にたいか？
立ち止まった瞬間にボロボロ泣きやがって
あぁ分かるよ
自分のせいで自分の好きなものが
歪んで穢れて壊れていってるのに
それを楽しみ喜んでしまう自分が嫌なんだろう？
そのことに気付けない自分が嫌なんだろう？
なのに向こうの方がそれを許容して
酷いときは向こうの方からやってくるんだろう？
そりゃ訳が分からなくなるだろうよ
向こうが「殺してくれ」って言ってるようなもんだ

まあでも
『生きる』ってのは
そういうことなんだろうよ
干渉なしに生きれはしないだろう
自分の場合
そうやって「殺してくれ」を言い合うことでしか
自分でいられないんだろう
そうやってお互いの首をズルズルと締めあって
いつかやり取りの終わりがやってくる
・・・互いが死にたいのなら
それでいいんじゃないか？

自分がろくでもない人間だということは自分が一番よくわかってる。
この世で一番嫌いなものが自分だということもよくわかってる。
どうして。
生かさなきゃいけないのか。
それがわからない。
早く。
殺そう。

そんなことをしても何にもならない。
そんなことを願っても何にもならない。
どこを見ている？
何を知っている？

微笑みかければそれで解決するとでも思ってるんだろうか。
救ってやればそれでいいとでも思っているのだろうか。
誰のために？
何のために？
無意味だ。
無価値だ。

あるのは虚無だけ。

真逆のことをしている。
望んでいたことと違う。
願っていたことと違う。
でもそれを許したのは自分自身だ。
それを選んだのは自分自身だ。
何故って。
自分ではない何かを守りたかったから。
けど。
守りたかった何かは変質してしまった。
変質させたのはオレだった。
守るがゆえに変質した。
間違いが正しくなった。
夢は消えた。
願いは消えた。
何故。
選び続けるのか。
何故このままであり続けようとしているのか。
オレはどこに何を叫ぼうとしている？
守りたかったものは守れず。
願っていたものは遠く遠く果てない場所にある。
後悔などしない。
選ぶことはまだまだできる。
だから。
でも。
・・・・・・

人の価値観を否定するな。
人の価値観と異なることは悪いことではない。
なら。
誰が何を許さないのか。
馬鹿げてる。