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「みちしるべ」を

心が落ち着く。
でも虚しさは消えない。
まるで深い深い水の底へ沈んでいくかのように。
穏やかで。心地よく。
そして孤独だ。

こうなってくると。
「自分」を強く意識させられる。
それゆえに、自由を感じる。
自分の感じているものを、改めて思う。
自分にとって、それがいかに、大切なものなのか。
はっきりと、感じる。
例え、他から見ればゴミだと言われかねないソレが。
自由だからこそ、大切だと言える。

久々に0を見た。
重力を感じさせない、かといって遠い場所にはなく、
ふわりふわりと浮かびながら、それでも確固たる存在感。
そこに0がいる、と感じると。
自然と神経がそっちへ行ってしまう。
何?何?と。
耳を傾けるような。お告げを待つような。
そんな気分になる。

「それでいいのか?それが本当に答えなのか?」と。
オレに問いを投げかけてくる。
そう。まだこれは答えじゃない。
違和感を感じてる。それは分かってる。
まだ、オレは考えるべきだ。
どうするべきなのか。どうあるべきなのかを。
なら、どうすればいいのだろう?
0にそう問いかけたい半面、どこか問えない。
自分はまだ、考えが浅いから。
まだ、助けを求めてはいけない。

でも。どこかで分かってる。
きっと、自分にはろくでもない答えしか導けない。
「0」とだけ。声が漏れる。
目を細めて、ジッと見られる。
分かってる。自分が、どうにかしなければ。
自分が、どうするのか、選ばなければ。
答えを与えてもらえるんだと、甘えちゃいけない。
オレは自分で考えなければならない。
ただ。ヒントが、欲しい。
何か、大切な、何かが。足りない。

そう思ったのを察したのか、0は目を伏せた。
「お前は何を望んでいる?」
また、問われる。
確かに今、オレの望みは揺らいでる。
他人のために、と思う半面。
自分には他人のためになんて何もできないんだ、と。
自分のためを思い始めている部分だってある。
さらにそこに、死を思うことも、当然消えてない。
いろんな望みが、自分の中でグチャグチャになってる。
そう、伝えた。
すると、0が語ってくれた。

他人を思うのは自分だ。
他人のためを思うのは自分だ。
そこにあるのは本当の他人ではなく、自分が思い描いた幻だ。
でも。生きている限り。
その幻に振り回されなければならない。
だからこそ、もうそこには「幻」ではない、
「本当」の価値があると認識しても構わないだろう?
お前にとって、それは「幻」ではなく「本当」なのだから。

深く、聞き入る。
そう。そうだ。まず。オレが思う「他人」は。
オレにとって「本当」なんだ。
一つ、呑み込む。
それを確認してか、間を置いて0が続けて語ってくれた。

その「幻」は、お前にどんな態度をとっていた?
そこにある姿、形、言動は、どんなものだった?
お前はそのすべてを「本当」と受け止めたことがあるか?
「幻」を見ようとせず、「幻」の奥にある
「本当」に怯えていただろう?
何かを、受け入れられずにいるだろう?

一つ一つ、言葉を拾うように、聞く。
そう。そうだ。
オレは結局、他人を見ていないんだ。
その他人は幻だからと言い聞かせて、
その奥にある何かに、ずっとずっと怯えてきた。
うん、うん、と。まるで指をなぞるように。
そっと0の言葉を追う。
追いついて、そこから0が一つの結論を語ってくれた。

見てみろ。その幻を。
そして信じてみろ。
もし、その奥に何かがあると思うのなら。
問え。その幻に。
「本当」はお前の中にはない。
幻の奥だ。

グッと。与えられた結論を引き寄せる。
途端、まるで霧が晴れるかのように、
感じていたモヤモヤが薄れていく。
たくさんの、考えるべき事柄、道が、見えてきた。
「ありがとうございます」と、0に礼を言う。
すると、0が霧のように消えてしまった。

どうしてだか、泣きたくなった。
悲しいわけじゃない。どちらかといえば、安堵に近い。
自分にとって0は本当に大きな存在なんだ、と改めて実感する。
そして、そんな存在が、こんな自分を相手にしてくれる。
幸せだ。だからこそ。
オレは与えてもらった結論を握りしめて。
どうすべきなのか。
また考えていくんだ。

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