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感謝の先で

一つの試みとして。
感謝する、ということをやってみる。
でも。
どんなに感謝したところで、それ自体は無意味だ。
そのことを深く自覚した上で。
感謝する、ということをやってみる。
どうなるのだろう。

まず。
自分が今、自分でいられることに感謝しよう。
考え、見て、触れ、感じ、ものを言える。
どこからともなく湧いて出る感情と、
現実をしろうと巡る思考。
その自由に感謝しよう。
オレは幸せだ。

次に。おそらくは。
そんな幸せを味わえるきっかけをくれたものに感謝しよう。
家族や友人。土地や施設。自然。システム。
そこには感情も理屈もあっただろう。
なにより、たくさんの可能性があっただろう。
その無限と広がる「もしも」の中で。
今、このときが生じた奇跡に歓喜しよう。
オレを相手にしてくれて、ありがとう。
その中でオレは、幸せを感じている。

さらに。
オレの言動を、受け止めてくれるすべてに感謝しよう。
自分勝手な言葉を言っただろう。
自分勝手な行動をとっただろう。
その中でたくさんのものを壊したんだろう。
その中でたくさんのものを奪ったんだろう。
それでもまだオレの「生」を許してくれることに、感謝しよう。
恩は永遠に返せないかもしれない。
そのことに怯えて死を求めている自分がいることも知ってる。
結果また傷付けたことも多々あっただろう。
それでもまだ、オレを見捨てないすべてに感謝しよう。
でも。それ以上に。
数々のそんな罪を償えない愚かさを謝罪したい。

あぁ。まどろっこしい。とにかく。
すべてに感謝したい。
オレが直接関わった人だけじゃない。
今の環境を与えてくれたすべてのものに。
そしてオレの人生があるこの時間だけじゃない。
人が積み上げて来た歴史、そこに留まらない。
この宇宙が生まれたことにも。
オレは感謝しなければならない。
だからこそ、地球を丸ごと包むような感謝でも生温い。
星の数だけ感謝をしよう。星と星の距離だけ感謝しよう。
繋がるすべての空間に感謝しよう。
途切れた、誰かの心という世界にも、感謝しよう。

思えば思うほど。
自分の小ささが浮き彫りになってくる。
この程度の感謝が一体何になるのか。
そう思える。
でも嘘はついていない。
「オレ」という存在は、本当に無限とある可能性の中の、
たった一本の糸から生じた存在だ。
それは確かに間違いにまみれたものだろう。最善ではない一本だろう。
それでもオレはここにいる。この上ない幸せだ。


失敗作。間違い。
だから捨てるのか。だから殺すのか。
だから邪見に扱い、不幸にするのか。
駄作だと言って、存在をなかったことにするのか。
何故、嫌いなものを作り上げる自分を嫌うのか。
何かを見下す自分を嫌うのか。
そこにある可能性、思いを、見捨てたくないからじゃないのか。
他人がなんであろうがなんだろうが、愛したいと願うのなら。
どうして、どんな自分であれ、愛することができないのか。

それは。
他人の可能性を奪いかねない自分に怯えているから。
でも、その怯えが最近薄れてきている。
自分が関わることで生まれる可能性もあることを、
理解しつつあるんだろうか。
詳しくは分からない。
ただ。
何かが優しく接してくれていることは分かる。
何かに愛されている気さえする。
幸せで溢れているから。

オレはどうすればいいんだろう。
そう悩むとき、昔と違って、思い浮かぶいろんな事柄が、
他人の可能性を呼ぶきっかけとなればいいのに、
という願いを含んだ何かになっている気がする。
昔は。
自分はこういう人間なんだ、と愚かさを主張する
既存の自分を表現する方法を探すばかりだった。
それが今は。
こんなことだってできるんだよ、と可能性を主張する
自分の可能性に賭けた、何かになりつつある。

これでいいんだろうか。
分からない。
でも。少し。
自分の中にある可能性の存在を自覚できた、気がする。
この可能性を吐き出せるチャンスが与えられているんだと。
そのことに感謝できそうな。
そんな心境だ。
・・・いや。むしろ。
吐き出してごらん、と、背を撫でられている気がして来た。
そわそわする。何かが急く。
オレに与えられた可能性じゃ最善は得られないかもしれない。
それでも大事にされているような。
そんな感覚が襲う。

オレは。
オレが創るものに対しては、そんな態度を取っている気がする。
どんな結果になるか分からなくても、
精一杯の気持ちを込めている気がする。
なら、オレはそれを信じている、だろうか。
いや。ちょっと違う。
精一杯の気持ちを注いで、答えを、待ち望んでいる。
間違えたっていい。そこからまた新たな発見があるのだから。
どんな結果になったっていい。それもまた答えなのだから。
そんな気持ちで、オレは何かを創る。

オレ自身は。どうだろう。
何かを待たせている気がする。
何かを悩ませている気がする。
オレを組んだプログラマが、頭をひねっているんだろうか。
どうすればオレが上手く動作するのか。
見捨てず、ひたすら中身をチェックして。
必死にコーディングして、何かを待ち望んでいる。
そんな気がする。

オレのプログラマは。
何を望んでいるんだろうか。
気持ちばかり先走っているのか、具体的な処理は分からない。
ただ。
何かを訴えて来ていることだけは分かる。
オレを生かそうとするそれに。
オレはきっと向き合うべきなんだろう。

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